「TCP」はインターネットの通信を支える重要なプロトコルだ。一般ユーザーには目立たない存在だが、時代と環境の変化に合わせて進化を続けている。今やネットワークという領域を越えて、アプリケーションも含めたユーザビリティーの向上を担う重要な存在である。そうしたTCPの新しい姿を紹介する。
連載
今どきTCP
目次
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GoogleはTCPをCookieで高速化
米グーグルは、WebサービスやモバイルOSのAndroidを事業の中心に据えているため、Webアクセスやモバイル端末向けにTCPを最適化する技術を活発に提案している。その1つが、「TCPファストオープン」(TFO)である。
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iOSの「Siri」だけが使う特別なTCP
TCPは、モバイル、Web、データセンターといった個別の利用場面に合わせ、分化する方向で進化を続けている。iOS 7では、音声アシスタント機能である「Siri」を利用するときだけ、「MPTCP」という新しいTCPの機能を使っている。
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TCPの輻輳制御アルゴリズム、どれが一番速い?
TCPの重要な要素として、輻輳制御アルゴリズムがある。アルゴリズムは大きく、(1)パケットロスを観測するロスベース方式、(2)RTTを指標とする遅延ベース方式、(3)両方の方式を使い分けるハイブリッド方式──の3方式に分けられる。
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送信元OSがわかってしまうTCPヘッダーの危険性
TCPの役割や基本機能は仕様が策定された当初から変わらないが、プログラムの実装は様々な方向に分化してきた。OSによってヘッダーの中身が違ったり、データ配送を制御する方式の改良が進んだりしている。
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大手通信事業者のトラフィック8割を占める通信プロトコル
TCPは、1981年9月にRFC 793で正式に標準化された。30年以上の長い歴史の中で、ネットワークを支える中心的な役割を果たしてきた。そしてネットワークの多様化と端末の進歩に従い、発展を続けている。
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