人手不足が広がるなか、製造現場ではITを駆使して若手社員を即戦力に仕立て上げる取り組みが始まっている。東芝三菱電機産業システムは、作業手順書を電子化してIoT(モノのインターネット)でセル生産を実現。金型メーカーのIBUKIは人工知能(AI)を活用し、工場長の仕事だった見積もり作成を若手にも任せられるようにした。
連載
技能伝承はITにお任せ
目次
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マニュアルや手順書を作るだけでは新たな暗黙知になってしまう
時間を掛けて整備した作業手順書やマニュアル、顧客対応集。だが、いざ必要となったとき、どこを参照すればいいのかが分からず、結局、社内で活用されていない――。そんな悩みを抱える企業は多い。富士ゼロックスは文書管理システム「Apeos OEMASTER Evidence Tracker」で解決を図ってい…
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ベテラン社員の代わりにAIが見積り手順を教えてくれる
山形県に本社をおくIBUKIは、金型製作を手がける社員数50人ほどの中小企業。メーカーから受けた見積もり依頼は全て、工場長ただ一人でこなす。他の社員では、正確に見積もるためのノウハウがないからだ。同社は工場長の知見をAIで形式知化し、他の社員でも短時間に正確に見積もりできる環境を整えた。
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IoT工具で作業ミス撲滅、TMEICのセル生産
大型の電力変換装置を製造する東芝三菱電機産業システムは、セル生産方式への転換を進めている。作業員の多能工化が不可欠だが、一から教育するのは時間もコストもかかる。そこでIoT工具と連動する作業手順の表示システム「デジセル」を導入。新人でも短期間に即戦力として働ける環境を整えた。
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