3メガ損保の一角を占めるSOMPO(旧・損保ジャパン日本興亜)ホールディングスが、デジタルトランスフォーメーション(変革)を進めている。保険商品を開発・販売する会社から脱却し、目指すは「安心・安全・健康のテーマパーク」。最先端のデジタル技術を駆使して新規事業を創出する一方で、既存の保険事業でも顧客接点や業務処理、システム基盤を劇的に変革し、競争力を強化する。同社の取り組みから、様々なデジタル変革のヒントが見つかるはずだ。

連載
SOMPOの変革
目次
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スマホアプリで「SOMPO」に親しみ
「損保ジャパン日本興亜というブランドを思い出すのは、事故に遭ったときだけ」─。顧客にとってなじみの薄かったブランドを再構築するため、SOMPO HDはスマホアプリを活用する。顧客に身近なブランドを築き、「安心・安全・健康を支援する企業」への変身を加速する。
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損保ジャパン日本興亜、次世代IT基盤はブロックチェーン
いま、世界中の金融機関が注目するデジタル技術が、ブロックチェーンだ。金融機関が求める高いレベルの信頼性と堅牢性を持つシステムを、低コストに構築できると期待を集める。損保ジャパン日本興亜は「天候デリバティブ」と呼ぶ金融商品の基幹システムにブロックチェーンを採用、実用度を検証する。
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顧客が嫌がる電話の保留、損保ジャパン日本興亜がAIで削減
顧客との接点として、重要性が高まるのがコールセンター。契約後の問い合わせやクレームにきめ細かく対応してこそ、顧客のロイヤルティが高まる。だが人手不足が厳しい折、熟練のオペレーターを十分に確保するのは難しい。そこで損保ジャパン日本興亜は、コールセンターに人工知能(AI)を導入。顧客の「聞きたいこと」…
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「IoT&AI介護」で職員と入居者の負担減らす、SOMPO HD
高齢化社会の到来で高い成長が見込める高齢者介護の市場。SOMPOホールディングス(SOMPO HD)は2015年12月、ワタミの介護事業を買収して同市場に本格参入した。IoTで施設入居者を見守り、「安心」を提供。慢性的な人手不足の解消にも役立てる。
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ドローンで事故調査のお仕事が一変、損保ジャパン日本興亜
デジタル技術の進歩が、既存の業務を一変させてしまうことがある。損保保険ジャパン日本興亜が事故調査のツールとして2015年3月に導入したドローンが、まさにそれだった。事故や災害の現場での測量作業が、ほぼゼロになった。代わりにドローンが膨大なデータを収集する。
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