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AMDは新CPU「Ryzen」でどう巻き返すのか

インテルに対抗できなかったAMD、Ryzenでは何を変えたのか

大原 雄介=テクニカルライター 2017/03/21 ITpro

 かつて、PC向けCPU市場で米インテルと激しくシェア争いをした米AMD。ここ2~3年のAMD製CPUは、性能や省電力性でインテル製CPUの優位性を崩せず、PC市場ではAMDの存在感が薄れていた。そのAMDが満を持して2017年3月に発売したのが新CPU「Ryzen(ライゼン)」だ。

 Ryzenは新設計の「Zen」コアを採用したCPUで、AMDはインテル製CPUよりも価格性能比に優れるとアピールする。AMDは、このZenコアを現在のデスクトップPC向けだけでなく、サーバー向けやモバイル向けとしても展開し、PC/サーバー市場での巻き返しを図る。AMDが自信を持っているZenコアのポイントと同社の戦略について解説する。

米AMDの新CPU「Ryzen」
(出所:米AMD)
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先進性のあったAMD製CPU

 Ryzen、Zenコアの詳細の前に、AMDのプロセッサーのこれまでの流れについて簡単にまとめておこう。

 インテルとの競争の中で、AMDが明確に自社ブランドを打ち出し始めたのは1996年のK5プロセッサからだ。その後AMDは、新進気鋭のCPUメーカーだった米ネクスジェンマイクロシステムズ(NexGen)を買収して、同社が開発中だったCPUをK6シリーズとして1997年に発売。1999年には設計を一から見直した「Athlon」(開発コード名はK7)を出した。このAthlonは2000年3月、インテルの当時の主力CPU「Pentium III」に先んじて動作周波数1GHzを達成したことでも話題になった。

 その後AMDは2003年に、64ビットモードやメモリーコントローラー統合といった現在のPC向けプロセッサーの基本的な設計を実装した「Athlon 64」(マイクロアーキテクチャーはK8)を発売。当初からマルチコア化を想定した作りになっていたこともあり、2005年にはデュアルコア製品を出した。当時インテルが主力にしていた90nmプロセス版のPentium 4(開発コード名はPrescott)が大きな発熱に苦しんでいたこともあり、この時期は市場ではAMDの存在感が高まっていた。

 ただそれもインテルが2006年夏に「Core 2 Duo」を出すまでのこと。Core 2シリーズは、ノートPC向けCPUの設計を源流とし、それまでのCPUよりも省電力でありながら性能が高かった。AMDも設計を改良した「Phenom」シリーズで4コアCPUを出すなどしたが、インテルは2008年に4コア/8スレッドで動作する初代Core i7(開発コード名はBloomfield)を投入。Core 2シリーズのヒットで市場シェアを奪われたAMDは、有効な対抗製品を出せない状況だった。

起死回生の性能重視CPUコアが不発

 その前後に、AMDはPC向けCPUのラインを大きく2つに分ける。グラフィックス機能(GPU:グラフィックス・プロセッシング・ユニット)とCPUを統合し、実装面積の省スペース化や省電力化を図った「APU」(アクセラレーテッド・プロセッシング・ユニット)と、GPUを内蔵しない性能重視のラインである。前者は、専用の省電力設計(Bobcat、Jaguar)のほか、PhenomのK10コアを採用していた。家庭用ゲーム機の「プレイステーション4」「Xbox One」で使われているのも、この系列のプロセッサだ。

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