死を覚悟する2度の経験の後、働き方を変えた45歳のIT起業家がいる。

 40代で5年生存率が26パーセントの悪性脳腫瘍と生存率40パーセントの悪性リンパ腫という二つのがんを乗り越えた、オーシャンブリッジのファウンダーである高山知朗さんだ。

 休日もゴールデンウイークも働くのが珍しくなかったという、猛烈な仕事人間だった高山さんは、2度のがんを経験したあと、会社=自分という生き方、働き方から卒業し、家族との時間を最優先で考え、後遺症という事実を受け入れ、それでも社会にどう貢献するか、を考えて新たな道を選ぶ。

 高山さんの選択は、あるべき働き方を考える全ての人間に強く訴えかける。