「機能を変更しようとすると、想定以上に手間とコストがかかる」「サーバーの運用コストが膨れ上がってどうしようもない」――。企業が長く使ってきた基幹系システムは、運用や保守でお荷物となっている。しかし、システム刷新のためのプロジェクトの多くは失敗する。何が問題なのか、どうすれば古いシステムを捨て、あるいは作り直し、新しいシステムにうまく移行できるのか。本連載ではその手法を解説する。
古いシステムの捨て方
目次
-
保守局面でも保守性は劣化し続ける
本連載の後半から、再構築プロジェクトにおいて「保守性の向上」が実現されない理由と、それを実現するための技法を紹介してきた。最終回として、保守局面に入ってからの変更の繰り返しによる保守性の劣化を防ぎ、保守性を維持し、さらに向上させるための方法を紹介する。
-
「知っていても間違えるシンドローム」の回避法
前回は、再構築のプロジェクトにおいて、アプリの設計担当者だけではなく、プロジェクトオーナーやプロジェクトマネジャーといった、プロジェクトの他の関係者も、意識に反し、保守性の実現に対して足を引っ張ってしまう現実を紹介してきた。今回は、高い保守性のための設計の本質に迫る。まず保守性の高いアプリとはどう…
-
誰もが無意識のうちに足を引っ張る
企業の基幹系システムを再構築する第一の目的は、“保守性”を向上することにある。保守性の向上は、案件実現のスピードアップやコスト削減につながる。今回は、アプリ開発者が頑張るだけでは、保守性の向上を実現できない実情を解説する。
-
間違った設計が起こす“逆”保守性向上
今回から、基幹系システムの再構築の現場を保守性の観点で見てきた筆者らが、保守性の向上が実現されない理由と、それを実現するための技法を紹介する。
-
リスクを予防する方法
続いて、再構築プロジェクトの企画・計画段階で検討すべきリスク対策について説明する。それぞれについて、なぜそれが必要なのか、何をするのか、特記事項やポイントを説明しよう。
-
システム再構築のリスク、どう読む?
前回の内容を踏まえ、再構築プロジェクトの企画や計画の段階で検討すべきリスク対策について説明していこう。
-
再構築プロジェクトのリスクを把握する
前回紹介した、基幹系システムの再構築の問題を踏まえ、プロジェクトの企画・計画段階ではどのようなことを考える必要があるかを、紹介していこう。今回は、最適な手法の選択と、再構築プロジェクトのリスクの把握まで、である。
-
基幹系システム再構築プロジェクト、三つの失敗要因
基幹系システムを再構築しようとして失敗する例が後を絶たない。なぜ失敗してしまうのか、原因は共通的なものなのか――。第1回として、基幹系システムの再構築で実際に問題が起こった事例を紹介しよう。再構築における潜在的な問題が詰まっている。
日経クロステック Special
What's New
経営
- 経営の見える化を目指すマイナビの挑戦
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- NTTドコモ支援の実践型教育プログラム
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
- NTTデータに優秀なデジタル人財が集まる理由
- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- 脱レガシー案件≫SIerに必要な人財像は
- 3段階で考える、DXで企業力を高める方法
- イノベーションの起爆剤
- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 力点は「未来予測」へ:データ利活用の勘所
- 生成AI活用でSAP BTPの価値が進化
- ServiceNowでDXを加速≫方法は
- SAPプロジェクトの全体像をいかに描くか