企業向けシステムの代表的なデータベース「Oracle Database」について、ユーザー企業やパートナーが悩んでいる。ライセンス体系の変更や保守費の値上げなどが相次いでいるからだ。
どのように利用すれば安くなるのか。別のデータベースソフトに移行したほうが得策なのか。クラウドを使ったほうがメリットが大きいのか。様々な選択肢がある中、Oracle Databaseと、どのように付き合っていくべきか。今後の方策を探る。
企業向けシステムの代表的なデータベース「Oracle Database」について、ユーザー企業やパートナーが悩んでいる。ライセンス体系の変更や保守費の値上げなどが相次いでいるからだ。
どのように利用すれば安くなるのか。別のデータベースソフトに移行したほうが得策なのか。クラウドを使ったほうがメリットが大きいのか。様々な選択肢がある中、Oracle Databaseと、どのように付き合っていくべきか。今後の方策を探る。
2017年3月、米OracleはOracle Database(DB)の新版「Oracle Database 12c Release 2(12.2)」をオンプレミスでの提供を始めた。Oracle DBの新版の登場は3年8カ月ぶりとなる。
「徹底的にOracle Database(DB)を使い倒すか、Oracle DBの利用を止めるか。Oracle DBのユーザーが、採るべき対策の選択肢はこの二つだ」。毎年の保守料の値上げなど、Oracle DBに関する問題を解決するためにユーザー企業が対策すべきタイミングが来ている。
大手ITベンダーの担当者が悩むように今、米Oracleがクラウドシフトを進めるのに合わせ、日本オラクルもクラウドの販売に注力している。既存顧客が多く主力製品であるDBも例外ではない。しかし日本企業にとってクラウドの採用は簡単ではない。
「多くの顧客が、ここ最近の米OracleのDBに関する施策を怒ったり、困ったりしているのは間違いない」とOracle DBの大手パートナーでOracleDB事業を担当するITエンジニアは話す。保守料金が右肩上がりになったり、ライセンス体系の変更などが相次いでいるからだ。