ネットワンシステムズで、顧客企業向けに働き方改革のコンサルティングを手掛ける「ワークスタイル変革チーム」。この新たなチームを率いるのが手塚千佳氏だ。異業種からIT業界への転職、2度にわたる出産・育児など、様々な経験を重ねてきた。その蓄積が、多様なキャリアを持つ部下を率いながら顧客企業の働き方改革を支援する今の仕事に生きている。

(聞き手は戸川 尚樹=ITpro編集長、編集は八木 玲子=ITpro)

「ワークスタイル変革チーム」は、具体的にどんなお仕事をしているのでしょう。

 ひとことで言えば、コンサルティングです。お客様に具体的な提案をする一歩前の段階で、ワークスタイル変革に関してお持ちの課題を整理して、 最適なソリューションやツールの導入などを提案する、といったことがミッションです。2017年4月に立ち上がった、出来たてほやほやのチームです。

撮影:菊池 くらげ、以下同じ
撮影:菊池 くらげ、以下同じ
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 コンサルチームは社内にほかにもありますが、基本的にはお客様の業種別に分かれて活動しています。一方、ワークスタイル変革チームは、全業種が対象です。

 「ワークスタイル」は今大きな波が来ていて、業種を問わず関心が高まっています。そこで専門チームを作って、お客様の支援を始めました。お客様先に行って悩みや課題をお聞きして、どう解決できるかを一緒に考えています。

 大手を中心にワークスタイル変革に取り組む企業は増えていますが、結果を出すのは簡単なことではありません。お客様からは「努力しているのに成果が出ない、何が悪いのか分からない」というご相談を多く受けます。「ではまず現状の問題点を洗い出しましょう、そこから解決策を考えましょう」という感じでお客様を支援しています。

 ワークスタイル変革チームのメンバーは、私を含めて10人です。いろいろな経歴の社員が集まっていて、技術者もいれば、営業をやっていた者もいます。私自身、以前は広報担当でしたし。

ずっと、広報畑ですか?

 いえ、新卒で入社したのは旅行業でした。ツアーの企画や、添乗員もしていました。いろんなお客様と接してお話しするのは、とても楽しかったですね。

 その後、外資系のIT企業に入社して、営業支援的な業務をしていました。ちょうど第1子が生まれた頃で、どちらかというと裏方的な立場で様子を見ながら仕事をしていました。

 その後ネットワンシステムズの子会社に入社して、広報担当になりました。その間に、第2子が生まれました。2010年の子会社の合併に伴ってネットワンシステムズ本体に加わり、引き続き広報担当です。

 その頃は社内広報として、社内の事例を取材して発信するといったことをしていたんですが、自分が現場のことをよく知らないと痛感しました。現場を知らないから、社内で取材をしていても表面的な理解しかできない。これでは良くないと思っていたところ、異動のチャンスがあり、2015年に営業部門に移りました。その後2017年4月に、今の役職に就きました。