新卒で日本オラクルに入社した平井輝恵氏。オラクル一筋約20年。育児休暇を3回取得しながら、15年近くセールス部門で働き、2016年6月にサービスクラウドソリューション部部長に就いた。モーレツなキャリアウーマンなのか。その働きぶりは?

(聞き手は戸川 尚樹=ITpro編集長、編集は小笠原種高=フリーライター)

仕事の内容について教えてください。

 クラウドアプリケーション事業本部でセールスコンサルタントチームのリーダーをしています。コールセンター向けの「オラクルサービスクラウド」というソリューションの営業技術職です。

撮影:小笠原 種高、以下同じ
撮影:小笠原 種高、以下同じ
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 売上目標を達成するために、セールスコンサルタントのリソースを効率化させる。そして、獲得案件を最大化できるようにするのが仕事になります。

顧客企業に直接出向いて営業し、案件を獲得するということですか。

 いえ。ちょっと違います。

 顧客獲得に向けた営業活用は別のチームが担当します。私が所属する技術部門は、営業担当者が獲得した案件について、顧客の課題ややりたいことをお聞きして、それに最適なソリューションを考える。それをお客様に提案するのが役割です。

これまでの経歴を教えてください。

 大学では情報科学系を専攻し、新卒で日本オラクルに入社しました。ちょうど弊社の業績が伸びていて、大量採用のあった時代です。入社してもう少しで20年になります。

 初めの5年間くらいはコンサルティング本部でデリバリーをする部隊にいました。顧客企業の情報システム部門に向けて、データベースの技術支援はもちろん、アプリケーションを扱うときはプロジェクトのなかに入って開発業務も担当しました。

 最初の5年で、ITシステムのコンサルティングと開発の両方を経験できたことで、「ITシステムはこのように構築していく」ということを一通り、現場で経験できました。これは大きな財産で、現在の技術営業職にもとても役立っています。

 プライベートではコンサルティング本部時代に産休を取りました。さらに社内結婚した夫の転勤に合わせてアメリカのオラクルに転籍していた時期があります。

 2年半くらい、本社のあるサンフランシスコに行ったのですが、主婦業と、仕事をしながら、日本と米国のどちらで子育てをした方が良いのだろうかを比較できたのは、仕事以外では大きな収穫でした(笑)。