仕事の達成感は、顧客からの「ありがとう」。そのためにアクセンチュアの小野砂知子氏が日々心がけていることがある。

(聞き手は戸川 尚樹=ITpro編集長、編集は小笠原 種高=フリーライター)

仕事のやりがいを感じるのは、どのような時ですか。

 お客さんが仕事の成果で喜んでくれたときです。それは昔からずっと変わりません。クライアントさんのやりたいことをきっちりサポートして、それで満足いただけることに、やりがいを感じます。

撮影:小笠原 種高、以下同じ
撮影:小笠原 種高、以下同じ
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 プロジェクトが終わった後に、「小野さん、ありがとう」と言ってくださるお客様もいます。このときが最高に幸せです。こうした声をかけていただいた方とは、仕事を抜きにしたお付き合いをさせていただくこともあり、そうした出会いに幸せを感じます。

 頑張るほど、そのようなお付き合いのできるクライアントが増えていく。その楽しみが仕事の原動力になっています。

 さらに前例のある案件よりも“初物”が好きで、そうした案件を手掛けたときに達成感があります。お手本のない仕事のほうに、やりがいを感じることが多いです。

育児と仕事の両立についてはいかがですか。

 高校生の息子が1人いますが、学校の催しや部活などはそれなりに大変です(苦笑)。群馬から通勤していますから、週1日は在宅勤務にしています。メンバーとの打ち合わせでは電話会議などをよく利用しています。

 2017年春は息子が受験でして、やはり対話が大切ですから、有休やフレックスタイムの制度をフル活用しました。息子が家に帰ってくるのは夕方ですが、週に1回でもその瞬間にいるだけで、息子が大切なことをポロッと私に打ち明けることもあります。そうした時間をなるべく多く確保するよう、スケジュール管理を工夫しました。