社内で稼働中のクライアントパソコンに、新しく導入するソフトウエアをまとめて配布する場合には、Active Directoryのグループポリシーを活用すると便利だ。
まずは配布したいソフト(msiファイルやcabファイル)を用意する。
準備ができたら、グループポリシーの設定に移ろう。最初にドメインコントローラーで、新しいグループ・ポリシー・オブジェクト(GPO)を作成する。GPOには「Visio Viewer 2013 の展開」など適当な名前を付けておこう。
GPOを右クリックしてメニューから「編集」を選び、「グループポリシー管理エディター」を開く(図3の(1))。
利用するグループポリシーは「コンピューターの構成」にある、「ソフトウェアインストール」だ。「コンピューターの構成」を、「ポリシー」→「ソフトウェアの設定」とたどって、「ソフトウェアインストール」を選択する(同(2))。
続いて、画面右の空白部分で右クリックし、メニューで「新規作成」→「パッケージ」をクリック(同(3))。すると、「.msi」ファイルを選択する「開く」画面が現れる。先ほどファイルサーバーの共有フォルダーに配置した「vviewer.msi」を選択して「開く」ボタンをクリック(同(4)(5))。次に「ソフトウェアの展開」という画面が出てくるので、「割り当て」を選んで「OK」を押す(同(6))。
最後に、適切な管理単位(OU:Organizational Unitなど)に、この「Visio Viewer 2013 の展開」GPOをリンクさせる(同(7))。なお、このグループポリシーは「コンピューターの構成」なので、OUなどの管理単位にコンピュータを所属させておく必要がある。
ファイルの場所はUNCパスで指定
ここでのポイントは、必ず「UNC▼パス」で「.msi」ファイルの場所を指定することだ。UNCパスとは、Windowsネットワークにつながっているコンピュータのフォルダーやファイルなどのリソースを表すパス。「\\ws12-fs1\share」といった形式で表記される。
Universal Naming Conventionの略。