ソラコムは2017年2月27日、IoT通信プラットフォーム「SORACOM」の欧州での提供を始めた。同日から3月2日までバルセロナで開催されている「Mobile World Congress(MWC)2017」では、自社ブースなどを構えるなどして認知向上を図っている(写真1)。

写真1●MWC2017のソラコムのブース
写真1●MWC2017のソラコムのブース
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 同社は2月22日、欧州でもSORACOMの提供を始めると発表していた。欧州5カ国(英国、ドイツ、スペイン、フランス、イタリア)のAmazonのショッピングサイトで、同社のデータ通信用SIMを購入できるようにし、SORACOM Beam、SORACOM Canalなど全9種類のサービスが120カ国で利用できるという内容である(写真2)。

写真2●ソラコムのデータ通信用SIMカード
写真2●ソラコムのデータ通信用SIMカード
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 同社は、2016年末に米国でのサービス提供を始めており、今回はそれに続くグローバル展開となる。今回の発表では、データ通信料金や接続可能な国、サポートするネットワークが異なる「プラン」を導入した。米国で発売したのは「Plan01」であり、欧州向けのプランは「Plan02」となる。Plan02では、欧州のデータ通信料金が比較的安くなっている。

 MWC2017には、4YFN (4 Years From Now)と呼ばれる、スタートアップ企業が集まる会場がある。この一角にブースを構えたほか、社名を冠したステージを設け、同社の存在感をアピールした。展示ブースでは、国内での展開と同様、パートナー企業の応用機器を多数並べ、IoTの新規活用アイデアを思い付けるようにしていた(写真3)。

写真3●パートナー企業と共同展示
写真3●パートナー企業と共同展示
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