ソニーモバイルコミュニケーションズは2017年2月27日からスペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2017」にブースを出展し、発表したXperiaシリーズの新製品を展示した(写真1)。
本記事では「Xperia XZ Premium」や「Xperia XZs」の新機能について詳細をレポートする。
性能向上によりスローモーションや「先読み」も
ソニーモバイルがMWC 2017で発表したスマートフォンは、4K HDR対応のプレミアム機「Xperia XZ Premium」(写真2)、現行のフラグシップXperia XZのマイナーチェンジモデル「Xperia XZs」、そしてスーパーミッドレンジの「Xperia XA1」「Xperia XA1 Ultra」の4機種である。
XZ PremiumとXZsについては、新たなカメラモジュールとして「Motion Eye」を搭載(写真3)。その要となるのが、メモリー積層型のイメージセンサーをスマートフォンとしては世界で初めて搭載した点だ。
イメージセンサーの中にメモリーを積載したことにより、データ転送速度は5倍に向上したという(写真4)。この性能向上を活かした新機能として、「スーパースローモーション」と「Predictive Capture」(先読み撮影)を搭載した。
「スーパースローモーション」は、1秒間に960フレームのスローモーション撮影ができる機能だ(写真5)。カメラアプリの動画撮影モードに切り替えるとスローモーション用のボタンが用意されている。動画の撮影中にこのボタンを押すことで、スロー撮影に切り替わる。動画ファイルは一般的なMP4形式で、そのままSNSに投稿して楽しめるという。
実際にデモを試してみたところ、操作は通常の動画を撮る場合と変わらず、スローにしたいところでボタンを押すだけで、動画の一部がスローになった映像を記録できた。録画終了後には、すぐに再生して確認できた(写真6)。
「Predictive Capture」(先読み撮影)機能は、シャッターボタンを押す前の写真を得られる機能。これを実現するため、カメラが被写体の動きを自動的に検知し、バッファリングを開始。シャッターボタンを押した後、バッファの中から4枚の候補を選び出し、どれを残すかサジェストするという。
こちらも実際に試したところ、確かにシャッターボタンを押す前の写真がサジェストされ、シャッターチャンスに間に合わなくとも目当ての写真を得ることができた(写真7)。