韓国サムスン電子は2017年2月26日、スペイン・バルセロナでの「Mobile World Congress 2017」に合わせてプレスカンファレンスを開催し、AndroidとWindowsタブレットの新製品を発表した。

 なお、発表会場では環境保護団体「グリーンピース」が抗議行動を起こし、不具合で回収した「Galaxy Note7」について部品の再利用やリサイクルを訴えた。発表会中にもステージに乱入し、登壇者から退場を促される場面があった。

 発表を見送ることを予告していたフラグシップスマートフォン「Galaxy S8」については、3月29日にニューヨークとロンドンで発表イベントを開催することを明らかにした。

物理接続キーボードとSペン対応の「Galaxy Tab S3」

 発表会には、Samsung Electronics Europe CMOのDavid Lowes氏が登壇。世界的な話題となった「Galaxy Note7」のバッテリー発火問題について消費者に混乱を与えたことを陳謝し、「サムスン史上、もっとも重大な課題に直面することになった」と振り返った(写真1)。

写真1●Samsung Electronics Europe CMOのDavid Lowes氏
写真1●Samsung Electronics Europe CMOのDavid Lowes氏
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 サムスンは、改めて顧客の安全を第一に掲げ、学識経験者や研究機関の協力を得ながら新たなバッテリーの検査基準を設けた、と説明した(写真2)。

写真2●バッテリーの検査基準を強化
写真2●バッテリーの検査基準を強化
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 新製品としてはタブレットを2機種発表した。Lowes氏は従来のタブレットについて、「家の中で、部屋を移動しながら動画を見たり、本を読んだりするエンターテインメント端末として使われてきた。だが、仕事と遊びを1台でこなせるタブレットもあるはずだ」とし、特にエンターテインメントを重視した「Galaxy Tab S3」を発表した(写真3)。

写真3●Galaxy Tab S3
写真3●Galaxy Tab S3
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