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iPhoneは世界をどう変えたか?

スマホの次はバーチャルディスプレー、最後に電脳通信へたどり着く──ドワンゴ夏野氏

ドワンゴ 取締役、慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授 夏野剛氏 インタビュー[後編]

高槻 芳=日経コンピュータ 2017/04/27 ITpro

 2007年に登場したiPhoneは、今年で10周年を迎える。この10年の間、iPhoneは携帯電話業界に多大な影響を与えた。そのアップルがiPhoneを中心としたエコシステム作りの参考にしたと言われるのがiモードである。iモードの生みの親の一人であり、NTTドコモで立ち上げに関わった夏野剛氏に話を聞いた。

(聞き手は高槻 芳=日経コンピュータ


撮影:新関雅士
[画像のクリックで拡大表示]

iPhoneの登場後、グーグルはAndroidを出してきます。こちらもこちらで別のエコシステムを作りました。

 実はアップルとグーグルのエコシステムは全く違うんですよ。

どのように違うのですか。

 まずグーグルからすると、iPhoneも味方なんです。

 グーグルの狙いは、インターネットへフルに接続できる端末を増やすことです。だから、グーグルはAndroidをタダでライセンスするわけです。

 一方で、iPhoneのビジネスモデルはやっぱりハード売りなんですよ。ハード売りでもありエコシステム売りでもあるんです。つまり、そのハードにiTunesやApp Storeなどを付けて売っていく。ハードを起点としたエコシステム売りなので、iOSを絶対にほかのメーカーにライセンスしないんですね。だから、ほかのメーカーはインターネット接続端末を出さなかったんです、2008年までは。

 グーグルのビジネスモデルは、自社でOSやブラウザーを作れない企業用に提供するというものです。これはマイクロソフトが本来やろうとしていたビジネスモデルなんです。マイクロソフトはずっとWindows Mobileでやろうとしていたんですが、いかんせん有償ライセンスしようとしていました。

 それに対してグーグルは、そんなことをしていたらメーカーがスマートフォンを作らないから、無償ライセンスで提供しました。Android、ブラウザーなどソフトウエア一式、そしてGoogle Playなどをまとめて。

 グーグルからすると、iPhoneも含めたインターネット接続端末が増えれば増えるほど、自分たちにとっては、検索もされるし、「YouTube」も見てもらえるし…というモデルなんです。だからiPhoneに対してもサービスを提供しているわけです。実はグーグルはアップルとは闘っていない。

アップルもApple Payでネタ切れか

その新しいiPhoneが出るたびに、ちょっとやっぱりマンネリ化してきているんじゃないかとか、イノベーションは本当に起きているのかとか、ちょっと疑問符がだんだん付くようになってきました。これはどう見ていますか。

 僕自身もiモードでは、8年ぐらいでネタが尽きてくるわけですよ。アップルもApple Payまでいくと、だいたいネタ切れでしょう。

 今度は買い替え需要が起こってくるでしょう。新興国にマーケットが広がっていくので、これからは機能が増えていく時期が一段落して、世界中に普及していく時期になるんでしょうね。

 例えばPCなんかもそうなんです。PCもはじめはどんどん軽くなって、CPUの性能が上がっていきました。でも2005年以降、スペック競争はほとんどなくなっちゃったじゃないですか。

撮影:新関雅士
[画像のクリックで拡大表示]

そうですね。

 今はデザインの洗練性とか、いろいろな付加機能とか、それでPCのマーケットは成立しているわけです。

 商品が出てきて最初の10年は、一番ドラスティックに進化します。その10年が過ぎると、今度は買い替えサイクルと、新興国を含む世界中に普及していく段階です。先進国で普及したものが、今度は新興国に一気に普及していく。だからインドなどでは、これからますますスマートフォンの市場が広がっていくんですよね。

アップルに限らず、スマホというプラットフォームは成熟したということでしょうか。

 成熟したけれども、マーケットとしてはまだ広がっていくでしょう。自動車に近い産業になっているのだと思います。

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