軽量なモバイル用ノートが続々と登場しているが、1kgを切る軽量ノートというと、思い浮かぶのはパナソニックの「レッツノート」シリーズだ。今回は、そのうち最も軽い「レッツノート RZ」シリーズの最新モデルをみていこう。
RZシリーズは、B5サイズで小型かつ軽量という国内の使用ニーズに合わせた製品で、固定ファンも多い。
最新モデルである「レッツノート CF-RZ6」(以下、CF-RZ6)は、モバイルPC用の新CPUの登場とともに2016年秋冬モデルとして登場。2017年1月にボディカラーの追加や仕様の一部を見直し、2017年春モデルとして再登場した。今回はその最上位モデルである「CF-RZ6HFMQR」(税別の実勢価格は約27万1000円)を試用する。
LTEモデルでも775gと小ささと軽さに驚く
CF-RZ6を手に持つと、その小ささにびっくりする。サイズは幅250×奥行き180.8×厚さ19.5mmで、紙のB5サイズ(幅182×奥行き257mm)とほぼ同じ。重さも最軽量モデル(CF-RZ6GDFPR)で745gしかない。
LTEを搭載する機種は30gほど重くなるが、それでも800gを下回る。重量が185gの電源アダプターと一緒に持ち歩いても1kg未満で軽い。この大きさと軽さなら、小さなハンドバッグにも入れやすい。
ボディの素材には、軽くて丈夫なマグネシウム合金を採用。素材をなるべく薄くして軽量化しているという。ボディ天板は強度が必要な部分のみ、素材の厚みを増し強度を稼いでいる。また、天板と液晶パネルの間に、硬度が異なる2種類のダンパーを搭載する「複合ダンパー構造」を採用することで、天板の素材の厚さを0.45mmまで薄くしている。
また、基板やドライブなどの主要部分は部分的に固定することで、直接衝撃が加わらないようにしているという。机の上からの転落を想定した「76cm落下試験」や、満員電車内での圧力を想定した「100kgf加圧振動試験」にも耐えるため、衝撃には強そうだ。