1kgを切る重さのノートパソコンというと、小型で持ち運びやすいけれど、性能は今ひとつで画面が小さい、というイメージがあるかもしれない。ところが最近では、軽量なのにA4サイズ、軽量なのに性能は十分、という機種が続々と登場している。

 仕事でも十分活用できる、「U-1kg」パソコンの最新機種を見ていこう。まずは、軽量A4ノートとして知られる「LAVIE Hybrid ZERO」だ。

 NECの「LAVIE Hybrid ZERO HZ350/GAシリーズ」2017年2月モデル(以下、HZ350/GAシリーズ)は、13.3型ながら、重量がたったの769gしかない2in1ノートPCだ。

 大きさは幅305×奥行き205×厚さ16.9mmで、紙のA4サイズ(幅210×奥行き297mm)とほぼ同じ。13.3型のノートパソコンとしてはかなり小さい。

「LAVIE Hybrid ZERO」2016年9月モデルよりも、画面サイズはそのままに幅を14mm、奥行きを12mmも縮小させて、92%の面積を実現したという。

「LAVIE Hybrid ZERO HZ350/GAシリーズ」は、13.3型のノートパソコン。画面は大型ながら、A4サイズと小型。重量は769gしかない。税別の実勢価格は約16万5000円
「LAVIE Hybrid ZERO HZ350/GAシリーズ」は、13.3型のノートパソコン。画面は大型ながら、A4サイズと小型。重量は769gしかない。税別の実勢価格は約16万5000円
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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 2017年2月モデルは「HZ750/GAシリーズ」「HZ550/GAシリーズ」「HZ350/GAシリーズ」の3シリーズが用意される。シリーズごとに搭載するCPUやディスプレイの種類、SSDやメモリー容量、重量、駆動時間などが異なる。

 重量が769gなのはHZ350/GAシリーズのみ。ほかの2モデルの重量は831gになるが、それでも軽い。

最新のCore i3なので、日常利用には十分

 LAVIE Hybrid ZEROの全モデルで、2017年1月に発表されたばかりの第7世代CoreをCPUに搭載する。第7世代Coreは従来の第6世代Coreよりも低消費電力で動作し、内蔵グラフィックスの性能は高い。

 HZ350/GAシリーズは、2コア4スレッドのCore i3-7100Uを採用しており、Webページやメールの閲覧といった日常的な操作や、写真の閲覧や動画の再生といった作業なら、CPUの性能が不足することはないだろう。

 メモリーは4GBを搭載する。Windows 10の64ビット版は最低2GBのメモリーを要求するため、4GBでも十分。だが、8GBないし16GBのメモリーを搭載するPCが増えている現状では、4GBだと少なく感じる。アプリケーションの大量起動や、動画編集など、メモリーを多く使う作業では、メモリー不足になることもあるだろう。

 起動ドライブは、全モデルでSSDを採用する。HZ350/GAシリーズもSSDだが、容量は128GBと少ない。OSのインストール部分を除くと、自由に使えるのは100GB程度だ。アプリケーションを大量にインストールしたり、大容量データを保存したりすると、容量が不足しそうだ。