クラムシェル型、すなわちごく普通のノート型のパソコン製品は、回転や着脱といった機構を持たない。液晶もタッチパネルでない製品も多く、余分なものをそぎ落とした形になる。Windows 10になってからは、タッチで操作するユニバーサルWindowsアプリの活躍の場はそう多くない。

 WordやExcelといったデスクトップアプリをマウスやタッチパッド、キーボードで操作することがほとんどだろう。タブレットとして使えなくてもよいと割り切るのであれば、このタイプの製品が選択肢になるはずだ。

LIFEBOOK UH90/B1(富士通)

 このタイプの代表としてまず取り上げたいのが、富士通の「LIFEBOOK UH90/B1」だ。13.3型の高精細なIGZO液晶を採用しており、解像度は1920×1080ドット。CPUには第7世代Core i5-7200U(2.5GHz)を搭載する。メモリーは4GBとやや少なめ。ストレージは256GBになる。

 特筆すべきはその軽さとバッテリー駆動時間のバランスだ。重さは913gと、1kg切っている。それでいて、バッテリー駆動時間は17時間と、全く犠牲にしていない。指紋センサーも備えており、使い勝手もよい。キーボードも入力しやすく、クラムシェル型としての完成度は非常に高いと言ってよいだろう。

 実勢価格は約19万5000円だ。なお、下位モデルの「同UH75/B1」は、SSDが128GB、バッテリー駆動時間が8.3時間となるが、その分軽く、777gを実現している。こちらの実勢価格は約18万5000円となる。

富士通「LIFEBOOK UH90/B1」
富士通「LIFEBOOK UH90/B1」
(出所:富士通)
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■ThinkPad X1 Carbon(レノボ・ジャパン)

 ThinkPadブランドのフラッグシップモデルが、この「ThinkPad X1 Carbon」だ。狭額縁のディスプレイを採用したことで、従来モデルに比べ、縦横1cmコンパクトになった。14型液晶モデルながら、13.3型クラスのサイズを実現している。液晶は高精細なIPSで、解像度は1920×1080ドット。

 複数のモデルがあり、ここでは下位モデル「20HR0005JP」のスペックを紹介する。CPUは第7世代Core i5-7200U(2.5GHz)、メモリー8GB、SSDが256GB。厚さは15.95mm、重さは1.13kgだ。バッテリー駆動時間は15.3時間。ビジネス向けをうたう製品であるため、指紋センサーを標準で搭載しており、OSもWindows 10 Proとなる。オフィスソフト抜きの直販価格は23万9000円だ。

レノボ・ジャパン「ThinkPad X1 Carbon」
レノボ・ジャパン「ThinkPad X1 Carbon」
(出所:レノボ・ジャパン)
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