2017年に入り、パソコンメーカー各社が新製品を一斉に投入した。斬新なパソコンが多数登場している。中でも注目は、高性能なモバイルノートだ。

 現在のパソコンのカテゴリーは、大きく3種類に分類できる。15.6型液晶を搭載したスタンダードノート、11.6型~14型液晶を搭載するモバイルノート、それにデスクトップパソコンだ。さらに、それぞれのジャンルで価格帯の違いでさまざまなモデルがある。

 今シーズン、各社が注力するのが、12型~14型液晶を搭載した高性能モバイルノート。薄型で高性能なモデルが続々登場している。価格帯としては10万円台半ばから20万円台後半まで。このクラスの製品は、10万円を切る低価格なノートとは一線を画す機能・性能が盛り込まれており、メインマシンとしても十分利用できる実力を持つ。今回は、このジャンルの注目ポイントと目玉の製品を紹介したい。

「クラムシェル」か「コンバーチブル」か「デタッチャブル」か

 モバイルノートを選ぶ際、重要な要素の一つに、形状の違いがある。従来のノート型、いわゆる「クラムシェル」タイプの製品もあれば、タブレット形状に変形する「2in1」と呼ばれる製品もある。

 そして、この「2in1」にも2種類ある。液晶が360度回転する「コンバーチブル」型と、液晶側に本体機能を内蔵し、キーボード部分を着脱できる「デタッチャブル」型だ。要するに、このクラスのノートには「クラムシェル」「コンバーチブル」「デタッチャブル」の3種類があると考えてよい。

コンパーチブル型パソコンの例。ディスプレイ部分が360度回転してタブレット形状になる。写真はレノボ・ジャパンの「YOGA 910」
コンパーチブル型パソコンの例。ディスプレイ部分が360度回転してタブレット形状になる。写真はレノボ・ジャパンの「YOGA 910」
(出所:レノボ・ジャパン)
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デタッチャブル型の例。ディスプレイ部分が着脱式になっていて、取り外してタブレットとして利用できる。写真はパナソニックの「Let's note XZ」
デタッチャブル型の例。ディスプレイ部分が着脱式になっていて、取り外してタブレットとして利用できる。写真はパナソニックの「Let's note XZ」
(出所:パナソニック)
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 どの形状がよいのか。それはユーザーの使い方次第であり、タブレットとしての機能をどれだけ使うかによる。本格的なタブレットとして使いたいのならデタッチャブルがよいだろうし、ノートパソコンとしてしか使わないというのならクラムシェルがよい。その中間ならコンバーチブルだ。