周囲360度を写真や映像に残すことができる360度カメラ。これまでのカメラや人間の目にも捉えられなかった光栄を、一度に残すことができる。

 360度カメラの中には、屋外環境での利用を想定した製品もある。今回は、国内ではマスプロ電工が販売するコダックの「PIXPRO SP360 4K」を取り上げる。

 PIXPRO SP360 4Kは、水平方向360度、垂直方向235度のレンズ正面の範囲をすべて撮影できるアクションカメラだ。半天球撮影が可能だ。

 レンズにカバーが付き防塵・防滴機能があるため、屋外でも使いやすいのが特徴。SP360 4Kを2台用意し、オプションのダブルベースマウントを使うと、全天球撮影も可能である。

コダックの「PIXPRO SP360 4K」は、水平方向360度、垂直方向235度を写す魚眼レンズを搭載するアクションカメラ。税別の実勢価格は約5万7500円
コダックの「PIXPRO SP360 4K」は、水平方向360度、垂直方向235度を写す魚眼レンズを搭載するアクションカメラ。税別の実勢価格は約5万7500円
(撮影:スタジオキャスパー)
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「PIXPRO SP360 4K」の撮影例
「PIXPRO SP360 4K」の撮影例
(撮影:田代 祥吾)
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 PIXPRO SP360 4Kは、幅50×奥行き52.5×高さ48mmと、小型のデジタルカメラだ。重量は102gしかない。バッテリーやMicro SDカードを含めても、128gだ。手ぶれ補正機能はあるものの、立方体に近い形状なので、本体を手で持ちながらの撮影はあまり現実的ではない。

 側面に三脚用のねじ穴があるので、三脚や自撮り棒など、カメラ用のアクセサリーに固定すると楽に撮影できる。

 PIXPRO SP360 4Kは、制止画と動画を撮影できる。動画の撮影モードは多い。通常の動画撮影のほかに、一定の間隔で写真を撮影して1つの動画として生成するタイムラプス動画や、スローモーション撮影ができる高速動画モード、レンズの視野に動く物体が入った時に自動的に撮影を開始する動体検知撮影モードなど、アクションカメラらしい撮影機能も搭載する。

 搭載するレンズのF値は2.8だ。明るいレンズなので、屋内や夜空といった状況でも、暗部がはっきりと写る。半天球撮影時の最大解像度は写真、動画ともに2880×2880ドット。半天球の撮影でこの解像度なら、ほかの全天球カメラより解像度が高いといっていい。そのためか、画質はかなり良い。

きょう体は手のひらサイズで小さい。このため、手で持ちながらの撮影はしにくい
きょう体は手のひらサイズで小さい。このため、手で持ちながらの撮影はしにくい
(撮影:スタジオキャスパー、以下同じ)
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ボタンや端子類、三脚用のねじ穴などは、すべて側面に配置される
ボタンや端子類、三脚用のねじ穴などは、すべて側面に配置される
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PIXPRO SP360 4Kの主な仕様
モデル名PIXPRO SP360 4K
実勢価格(税別)約5万7500円
サイズ幅52.5×奥行き50×高さ48mm
重量102g
レンズF値F2.8
有効画素数約1240万画素
静止画解像度2880×2880ドットなど
動画解像度3840×2160ドット、2880×2880ドットなど
記録媒体Micro SD/SDHC/SDXCカード(最大128GB)
画像ファイル形式静止画:JPEG
動画:MP4
外部インターフェースMicro USB、Micro HDMI
電池寿命静止画:約160枚
動画:約55分録画