あなたはIT資格を持っているだろうか。

 「興味がない」「資格で仕事ができるわけではないのでいらない」「自分の業務の価値は資格で測れるものではないと思っている」──IT資格について、これまで現場のネットワーク技術者からこういった声を何度も聞いた。その通りだと思う。資格で仕事ができているわけではない。まず必要なのは、自分の経験や知識だ。資格を持っているだけで仕事が進められることはない。

 実際、取材させていただいたIT資格所有者もこう話す人が多い。

 「資格で仕事ができているわけではありませんから」

 資格を持たない人と同じ言葉でありながら、何かが違う。資格所有者の言葉の裏側には、今の自分にどの程度の知識や能力があるのかということについて客観的な視点がある。この客観的な視点を持つことで自らを正しく評価でき、仕事に相対する自分を謙虚な姿勢にしているのではないだろうか。

 もちろん、資格を取得するためには勉強しなくてはならない。資格を取ろうと思ったその瞬間、学習へのモチベーションは恐らくピークになっている。そこからモチベーションは下がり続ける。忙しい日々を送っていると、なかなか勉強は進まない。そしていつしか勉強がストップしてしまっていることも…。

 きっと資格を取得した人は、何か特別な勉強法を体得しているに違いない。それを紹介すれば、これから資格を取ろうという人に参考になるはずだ──。これが今回の特集記事を企画した経緯である。

 本特集では、合格者から直接聞いた、合格のための勉強法を大公開する。日経NETWORKは、IT資格を受験する皆さんを応援します!