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 今持っているIT資格は、すべて学生時代に取得したという種田さん。実務経験のない学生であるがゆえに、受験では苦労する一面もあったという。

 「学生で実務経験がないということは、ちょっと前の技術に関する知識がなかったりするんです。午前試験では、学生が聞いたことのない技術について出題されたりします。なので午前試験は侮れないと感じていました」(種田さん)

 そこで英単語カードを使って、技術用語の暗記帳を自作。丸暗記で乗り越えた。

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 午後問題は知識さえあれば、後は頭を使えばなんとか解けるので面白いと話す。過去問題を解き続けていると、見たことがない問題があっても“このパターンの問題はこうしてああして…”と解くためのコツがわかってくる。「午後問題はひらめきが大切です」

技術とは“積み重ね”だとわかってくる

 参考書は2冊しか用意しなかった。1冊は解説用のテキスト、もう1冊は過去問題集。過去問題は3~4年分をやった。

 ノートはルーズリーフを使った。勉強し終わった内容はバインダーから外し、内容ごとにまとめてホチキスで留める。こうすれば紙が散逸することもないし、テーマごとに分けた自分だけの参考書になる。

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 テクニカルエンジニア(ネットワーク)を受験したときは、9月~10月の7週間を集中勉強の期間とした。毎日4時間以上の勉強。通学時間の往復1時間も勉強に費やした。学校の先生も支援してくれた。

 「技術とは何かを考えてみると、“積み重ね”が大事なんじゃないかと思うんです。だから午前試験では学生が聞いたことのない技術とかも出題されたりする。でもその技術は今の技術の基礎になっていることがある。恐らく試験の作成者は、“基本がわかっていないと応用はままならない”ということを言いたいんだと思います。仕事をしていると、私もそう思うことが多いですね」