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 山田さんは2009年秋期の受験で、ネットワークスペシャリスト試験の合格を勝ち取った。4回目の受験だった。

複数の問題集を並べて俯瞰する

 過去問題をひたすら解くのが、山田さんの勉強法の核だ。午後Ⅱ試験にある記述式試験の成績がずっと悪かったため、合格できた年は午後Ⅱの過去問題ばかりをやっていた。

 市販の問題集の使い方がユニークだ。

 「問題集は本屋で2、3冊一気に買って、同じテーマが書かれているところをテーブルに並べて俯瞰するんです。そうするとちょっとずつ違う解説をしていたりする。問題集によっては類似したほかのテーマについても解説してあったりします。一つの設問でいろんな論点を提示されると、問題の出し方を変えられても解答できるようになるんです」(山田さん)

 過去問題を解いた後の答え合わせの方法も独特だ。自分がノートに書いた解答と一緒に、受験対策校が出している解答例と試験センターの公式解答例を並べて、内容だけでなく表現方法のコツまで研究したのだ。

 「解答の文字数に制限がある記述式試験では、この表現方法の訓練が役に立ちました」

 さらに、設問のネットワーク環境の設定を変更した場合にどうなるのかなどを考えたりした。自分なりの応用問題を考え、それについてネットで調べるなど、過去問題をとことん使い倒した。

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 山田さんは日経NETWORKの創刊号からの試験対策記事と、本誌でネットワークスペシャリスト試験対策記事を執筆しているGene氏が発行しているメルマガ(登録は、http://www.n-study.com/から)が役に立ったと話す。Gene氏が発行しているメルマガはネットワーク関連資格取得のためのもので、プリントアウトして何回も読んだ。読むだけでなく実際に手を動かしたこともポイントだ。解答だけでなく問題文も手でノートに書き写した。写経のようにして覚えたのだ。

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