MFクラウド確定申告は、クラウド型の確定申告ソフトだ。銀行口座やクレジットカードなどのオンラインサービスと連携して、データを自動で取り込める。そう聞いて、やよいの青色申告オンラインやfreeeと何が違うのか?と疑問に思った人もいるだろう。
そこで今回は、MFクラウド確定申告の特徴と使い方を詳しく見ていこう。
簿記の知識ゼロでは少々困難
結論から言えば、MFクラウド確定申告は、本連載で紹介した「やよいの青色申告オンライン」や「freee」と正反対の性格を持つサービスだ。やよいの青色申告オンラインは、帳簿の知識がほとんどない人でも、簡単に帳簿をつけられることを目指したクラウドサービスである。
freeeは、帳簿をつけるという感覚をほとんどユーザーに意識させることなく、ただ項目を選んだりクリックしていくだけで、いつの間にか帳簿ができているというソフト。一方、簿記に慣れている人は、独特のインタフェースに戸惑ったり、違和感を覚えるかもしれない。
これらに対してMFクラウド確定申告は、ある程度帳簿の知識がある人が、口座連携によって面倒な処理を自動化しつつ、帳簿をつけられるソフトと言える。簿記の知識があり、freeeで違和感を抱いた人もMFクラウド確定申告なら受け入れやすいはずだ。
逆に言えば、複式帳簿の知識が全くない状態で使うのは、少々難しい。少なくとも、「いますぐ役立つ、確定申告の基礎知識」で説明した「借方」と「貸方」について理解している必要がある。それはなぜなのか、後ほど詳しく説明しよう。
3つの料金プランを確認しよう
MFクラウド確定申告には、3つの料金プランがある。「フリープラン」は無料で利用でき、確定申告書類の作成も可能である。ただし月に15件までしか、取り引きを入力できない。個人事業主として事業所得を青色申告で行う人は、「ベーシックプラン」を選ぼう。
フリープラン | ベーシックプラン | あんしん電話サポート付き ベーシックプラン | |
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料金 | 無料 | 800円/月(税別) 8800円/年(税別) | 1万7200円/年(税別) |
仕訳件数 | 15件/月 | 無制限 | 無制限 |
仕訳ルール学習 | 5件 | 無制限 | 無制限 |
データエクスポト | × | ○ | ○ |
チャットサポート | 登録後30日のみ | ○ | ○ |
メールサポート | ○ | ○ | ○ |
電話サポート | × | × | ○ |
確定申告書の作成 | ○ | ○ | ○ |
法令改正への対応 | ○ | ○ | ○ |