オフィスで利用されるパソコンは、価格が大きく下がってきたこともありノートパソコンに置き換わりつつある。ただし低価格のノートパソコンは13~15型の液晶ディスプレイを搭載していることが多く、1画面に表示できるのはせいぜいひとつのウィンドウ程度だろう。
デスクトップパソコンも、数年前までは17~20型前後で中型サイズの液晶ディスプレイと組み合わされているモデルがほとんどだった。しかしこのサイズでも、複数のウィンドウを並べて使うのは正直なところ厳しい。
最近かなり安くなってきた24~28型クラスの大型液晶ディスプレイなら、こうしたノートパソコンやデスクトップパソコンよりも広いデスクトップを利用できる。複数のウィンドウを並べても余裕があるので、資料を見ながら書類を作成するのも楽になる。今まで使ってきたディスプレイと組み合わせて「マルチディスプレイ」で使えば、さらに作業は捗る。
本特集では、こうした外部ディスプレイを購入し、使いこなすためのポイントを紹介していく。今回は、外部ディスプレイの購入を検討する上で重要になるいくつかのスペックを解説する。
広いデスクトップを使いたいならパネルサイズと解像度に注目
別売りで購入する液晶ディスプレイの画面サイズは、24型以上が主流である。20型前後のモデルもまだあるにはあるが、17~19型クラスからの乗り換えでは物足りない。広いデスクトップで作業性を高めるという意味では、やはり24型以上のモデルを選ぶべきだろう。
とはいえ、液晶ディスプレイを設置する机のサイズによっては、大型の液晶ディスプレイは設置しにくいこともある。24型クラスだと幅は50~55cm、27~28型クラスだと65cmを超えることもある。スタンドの分の奥行きも必要になるので、まずは机の上の設置スペースと、購入を考えている液晶ディスプレイのサイズがマッチするかを確認しよう。