Google Chromeなどの一般的なWebブラウザーで検索してアクセスできるサイトは「サーフェス(表層)ウェブ」と呼ばれ、検索エンジンでは見つからないサイトを「ディープ(深層)ウェブ」と呼ぶ。ディープウェブの中でアンダーグラウンドなものは「ダーク(闇)ウェブ」と呼ばれ、Tor Browserと呼ばれる特殊なWebブラウザーでしかアクセスできない。
ダークウェブでは一般に、ウイルスや流出した個人情報、違法ポルノや違法ドラッグといった非合法な商品がやり取りされている。取引には、仮想通貨のビットコインなどが使われる。
Tor Browserは、「オニオンルーティング」と呼ばれる、通信経路を秘匿する通信技術を利用するWebブラウザーである。目的のサイトにアクセスする際に3種類のコンピュータ(ノード)を経由する。中継するコンピュータではログを残さず、通信も暗号化することで、アクセス元を特定しにくくしている。