自動車が衝突したときのドライバーの視界を体験できる、ラジコン操作できる模型の車とヘッドマウントディスプレイ(HMD)を組み合わせたシステムです(図1図2)。車の操作はRaspberry Piで行い、カメラの映像をHMDで見ることで、運転している没入感が得られます。HMDには米Oculus VR社の「Oculus Rift」を使いました。

図1●HMDにはOculus Riftを使用
図1●HMDにはOculus Riftを使用
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図2●Raspberry Piで操作ができるラジコンカー。カメラは運転席の位置に載せてある
図2●Raspberry Piで操作ができるラジコンカー。カメラは運転席の位置に載せてある
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 カメラはあえて固定しておらず、衝突するとカメラが吹き飛ぶことで、シートベルトをせずに事故に遭遇した際のドライバーの視界を仮想的に体感できます。事故の映像をただ視聴するよりも、臨場感のある体験をすることで、ドライバーの安全運転への意識を高める狙いがあります。

 開発にはUnityを使っています。Virtual Reality関連のチュートリアルの日本語訳から始めており、カメラの映像が投影できたときは達成感がありました。