使用中のスマートフォンのテザリング機能が使えなくなってしまったため、自分が求めている要件をすべて満たせるモバイルルーターを作りました(図1)。

図1●モバイルルーターの動作確認中の写真(開発途中)
図1●モバイルルーターの動作確認中の写真(開発途中)
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 求めていた仕様は、LTE対応、VPN接続対応、プロキシサーバーが利用可能、バッテリーで4時間以上稼働、バッテリー交換が容易、モバイルバッテリーにも使える、とてんこ盛りだったため、自作を思い立った次第です(図2)。

図2●自作ケースのCAD画像
図2●自作ケースのCAD画像
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 温度/電圧監視やLCDの表示、スイッチの判定はPythonでスクリプトで実現しています。VPNルーター機能ではOpenVPNを使い、自宅ネットワークに入れます。モバイルルーターで機能はNTTドコモのUSBモデムと、LogitecのUSB Wi-Fiドングルを使用しています。バッテリー部には18650リチウムイオン電池を2個と5V昇圧コンバーターを組み込みました。この部分は単独でも使用可能で、モバイルバッテリーとしても使用できます。

 国内での使用のため技適準拠とするために、技適取得済みの無線機器かどうかを確認して組み込みました。