小さくて安いRaspberry Pi Zeroを使い、バッテリー、ディスプレイ、アンプ、DAC全部込みのポータブルプレーヤーを作成しました。これ一つで、好きな音楽をどこでも高音質で楽しめます(図1)。Pi ZeroにDAC(D/Aコンバーター)を取り付け、音を出せるようにしました。そこから、ヘッドホンアンプへ出力し、高品質な再生を可能にしています。ケースはアクリル板タイプのほかに、天板にアクリルミラーを採用し木材で囲んだ上品なタイプも作成しました。木箱の材料費はわずか100円程度です。

図1●大きくLCD、バッテリー、Pi Zero、DACの4パーツで構成
図1●大きくLCD、バッテリー、Pi Zero、DACの4パーツで構成
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 このプレイヤーの主な機能は次の四つです。CDを超える192kHz/24bitのハイレゾ音源を再生、LCDディスプレイで再生中の曲を表示(図2)、ボタンによる選曲や再生の操作、バッテリー内蔵による持ち歩き、になります。

図2●曲名表示は英語と日本語(カタカナ)に対応
図2●曲名表示は英語と日本語(カタカナ)に対応
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 DACの心臓部にはPCM5102Aというオーディオ機器用DACチップを使いました。LCDディスプレイへの表示、ボタンが押されたときの制御はPythonでプログラムを作成しています(図3)。

図3●Pythonで動作し、iPhoneやAndroidからも操作可能
図3●Pythonで動作し、iPhoneやAndroidからも操作可能
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