Raspberry Piで360度カメラ「RICOH THETA S」を制御し、撮影した写真をWebサイトで公開する装置です(図1)。チリのアタカマ高地などに装置を設置し、世界中のきれいな夜空をどこからでも見られるようにします。この装置によって、子供たちに天の川などを見せて宇宙への関心を持ってもらうことが狙いです。

図1●撮影装置の構成
図1●撮影装置の構成
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 RICOH THETA Sは、Pythonから「gPhoto2」というデジタルカメラ制御用アプリを呼び出して操作しています。一定間隔で撮影し、Raspberry Pi本体にその写真を転送します。撮影モードやシステム設定、ISO感度などの撮影パラメーターを操作するためにPythonモジュールを作成しました。本体に取り込まれた写真は、自動的にWebサイトにアップロードされて、誰でも「https://goo.gl/photos/6YjrnaCqqxuXuUSJA」で閲覧できます(図2)。

図2●撮影画像
図2●撮影画像
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 撮影装置は、防塵ボックス内に収めました(図3)。アルミでRaspberry PiとRICOH THETA S用の治具を制作し、カメラのレンズを覆うためのアクリルドームを取り付けました。

図3●撮影装置のハードウエア
図3●撮影装置のハードウエア
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