Raspberry Piを用いてインターネットから天気情報をダウンロードし、その情報を無線で送信することで晴れ、曇り、雨のLEDを光らせる時計です(図1)。時計の盤面は、刺しゅうした布を使ってかわいいデザインに仕上げています。

図1●文字盤に刺しゅうした布を使ったかわいいデザインの天気表示時計
図1●文字盤に刺しゅうした布を使ったかわいいデザインの天気表示時計
刺しゅうは、刺しゅうミシンを使って画像データから作成している。
[画像のクリックで拡大表示]

 「OpenWeatherMap」(https://openweathermap.org/)というサイトから天気の情報を取得しています。このサイトでは、アカウントを登録することで誰でも無料(有料もあり)で天気情報を入手できます。天気情報を取得する地域や、予報する期間などの情報を含んだURLにアクセスすると、指定した形式で天気情報を受信できます。Raspberry PiにRaspbianを導入し、標準搭載されているPythonを用いてこのURLにアクセスして天気情報を取得します。現在の天気は「Clear」(晴れ)、「Clouds」(曇り)、「Rain」(雨)といった文字列で取り出せます。天気情報には気温など利用しない情報も含まれていますが、Pythonなら必要な情報のみ簡単に取り出せます。

 晴れ、曇り、雨を表す3色のLEDを時計に取り付けて、天気予報に合わせて光らせます。時計のLEDは、Raspberry Piから無線経由で操作します。

 時計に付けたLEDは、乾電池で長時間動かせる無線マイコンモジュール「TWE-Lite DIP」で制御します(図2)。Raspberry Pi側にもTWE-Lite DIPをつなぐと(図3)、Raspberry Piからは(無線経由ながら)時計のLEDが直接つながっているように見えます。

図2●天気情報に合わせてLEDを表示する回路
図2●天気情報に合わせてLEDを表示する回路
[画像のクリックで拡大表示]
図3●天気情報を取得・送信する回路
図3●天気情報を取得・送信する回路
[画像のクリックで拡大表示]