マンガやアニメに登場する水晶玉を実現させてみようと思い立ち、人々の感情によって色が変化する水晶を作ってみました(図1)。人の感情を読み取る方法としてTwitterに集まるTweetから感情を解析する仕組みを考えました。

図1●TwitterのTweetから人々の感情を読み取って色が変化する
図1●TwitterのTweetから人々の感情を読み取って色が変化する
[画像のクリックで拡大表示]

 本体のRaspberry Pi 3はTwitterのStreamingAPIを用いてTweetを解析します。感情解析には自然言語を分解する形態素解析と、東京工業大学の高村大也氏による「単語感情極性対応表」を用いました(図2)。動詞や名詞、形容詞などを1~-1で数値化して分類してあり、数値が高いほどポジティブな感情となります。

図2●Tweetを言語解析してBrend Microに伝える
図2●Tweetを言語解析してBrend Microに伝える
[画像のクリックで拡大表示]

 水晶はプラスチック球に綿を詰めたもので、中にフルカラーテープLEDが入っています。このLEDはラズパイからの制御がしにくいため、Arduino互換機のBrend Microをつないで制御しています。

 スマホから明るさの調整などができますが、基本的な操作は不要です。ラズパイを起動すれば幸福な黄色、冷静な青、ストレスや危険を示す赤、不安や不満を示す紫、などと光の色が変わります。