「Wiivil」は全方向に移動できるラジコン戦車です(図1)。オムニホイールと呼ばれる前後でも左右でも進める特殊なタイヤを使用し、Raspberry Pi 2を頭脳にしてBuletoothゲームコントローラーによる無線制御、Wi-Fi経由によるカメラからの映像配信を実現しました。

図1●戦車のデザインはオリジナルで3Dプリンターにて出力
図1●戦車のデザインはオリジナルで3Dプリンターにて出力
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 コントローラーの左のスティックは前後左右の移動、右のスティックは左右旋回と砲塔の上下を行います。砲弾の発射もボタンで操作が可能です。砲塔にはWebカメラを内蔵しており、一人称視点のゲームに近い感覚で操縦できます。

 ボディは自分でデザインし、3Dプリンターで出力しました。内部にはRaspberry Pi 2、モータードライバー、砲弾発射制御用基板、前照灯や尾灯のLED制御と砲塔のサーボ制御用のPWM制御ボードが収納されています(図2)。Webブラウザー上から、Webカメラのストリーミング配信、モーター制御プログラム、Bluetooth接続などのオン/オフが制御できます。Webページの表示にはNode.jsを使っています。

図2●本体内部にラズパイや制御基板を搭載する
図2●本体内部にラズパイや制御基板を搭載する
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