メルカリの勢いが止まらない。スマートフォン向けアプリのダウンロード数は日米を合わせて6000万件を超えた(2016年11月時点)。出品物の流通総額は月間100億円に達する。

メルカリのアプリダウンロード数(日本)
メルカリのアプリダウンロード数(日本)
(出所:メルカリ)
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メルカリのアプリダウンロード数(米国)
メルカリのアプリダウンロード数(米国)
(出所:メルカリ)
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 決算公告(第4期)によると同社の業績は、売上高が122億5600万円、営業利益が32億8600万円(いずれも日本単体)。売上高営業利益率は26.8%だ。

 2016年3月には三井物産、日本政策投資銀行、投資ファンドのグロービス・キャピタル・パートナーズやWorld Innovation Lab(WiL)などから総額84億円の資金を調達。10億円台の資金調達も珍しい中で、異例の規模である。2013年2月の創業以来、調達した資金の総額は126億円に達した。

アプリの画面例(日本版)
アプリの画面例(日本版)
(出所:メルカリ)
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 サービスの使い勝手や普及度合いを左右する協業の輪、いわゆる「エコシステム」も拡大している。ヤマト運輸と組み、出品者と購入者が互いに住所を知らせずに品物を送ったり受け取ったりできる仕組みを2015年に導入。全国一律の料金で品物を運ぶヤマトの「ネコポス」を使った配送サービス、「らくらくメルカリ便」も始めた。