中国ファーウェイは2017年1月5日(現地時間)、米ラスベガスで開催中の「CES 2017」の基調講演で、コンシューマー事業への取り組みや米国市場に向けた戦略を発表した。

 登壇したのは、コンシューマー・ビジネス・グループCEOのリチャード・ユー氏。「いまやファーウェイは、世界の3分の1の人々をつないでいる。だが多くの人はファーウェイのことを知らないまま、ファーウェイを利用している。我々が多くのサービスの裏側を支えているからだ」(写真1)。

写真1●ファーウェイ コンシューマー・ビジネス・グループCEOのリチャード・ユー氏
写真1●ファーウェイ コンシューマー・ビジネス・グループCEOのリチャード・ユー氏
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 同社のスマートフォン出荷台数は、2014年に7500万台、2015年には1億800万台を超え、2016年には1億3900万台を出荷したという。ユー氏は「コンシューマー事業に参加してまだ日が浅いが、世界でトップ3のスマートフォンブランドになった。我々のシェアは毎日のように増加している。次の2年間でトップ2を狙う」と語った(写真2)。

写真2●2016年のスマホ出荷台数は1億3900万台
写真2●2016年のスマホ出荷台数は1億3900万台
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 ブランドの成長も著しいという。「5年前はファーウェイを知っている人はほとんどいなかった。だがファーウェイは独自のブランドを使い始めたことで、『BRANDZ』の調査では世界トップ100ブランド50位に、『Interbrand』の調査でも72位になった」と強調した(写真3)。

写真3●5年間でブランド力が急速に上昇
写真3●5年間でブランド力が急速に上昇
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 その要因については、「最高のプロダクトやソリューションを提供したいというパッションがあること、技術者を中心にテレコミュニケーション事業にフォーカスすること、そして欠陥のない高品質な製品の生産に専念することだ」(ユー氏)と説明した。