台湾ASUSTeK Computerは2017年1月4日(現地時間)、米ラスベガスで「CES 2017」に合わせて製品発表会「Zennovation」を開催し、ZenFoneシリーズの最新スマートフォンを発表した。
本体背面にデュアルカメラを搭載した「ZenFone 3 Zoom」は2017年2月に、グーグルのARプラットフォーム「Tango」に対応した「ZenFone AR」は2017年第2四半期に発売する。いずれも価格は発表しなかった。
デュアルカメラで最大12倍ズームの「ZenFone 3 Zoom」
発表会には同社会長のジョニー・シー氏が登壇。カメラ機能に特化したスマートフォンとして「ZenFone 3 Zoom」を発表した(写真1、2)。
本体背面には2つの1200万画素カメラを搭載する。広角25mmレンズのメインカメラとは別に、59mmレンズのセカンドカメラを搭載し、切り替えることで2.3倍の光学ズームとして利用できる。これらをソフトウエアと組み合わせ、トータルで12倍のズームを実現できるとした。「ソニー製のIMX 362センサー、F1.7のレンズ、ASUSのSuperPixel技術を結集しており、画質はスマートフォンとしてトップクラスだ」(シー氏)とアピールした(写真3)。
ASUS独自のSuperPixel技術により、業界平均に比べて10倍の受光感度を持ち、iPhone 7 Plusとの比較でも2.5倍の差があるとした。SuperPixel技術により、非常に高速に最高画質を得られるとした。
オートフォーカスの「TriTech+」では、第2世代のレーザーAF、サブジェクトトラッキングAF、デュアルピクセルPDAFの3種類を搭載。動いている被写体に対しても0.03秒の高速オートフォーカスが機能するとした。フロントカメラは1300万画素の広角レンズを搭載。マニュアルモードも搭載する(写真4)。