パソコンやタブレット、スマートフォン、周辺機器などを扱うPC分野で2016年に目立ったのは、7月末までだったWindows 10への無償バージョンアップ、8月に公開された「Windows 10 Anniversary Update」、9月に発売された「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」に関する話題だ。
Windows 10は、無償バージョンアップと、それに続くAnniversary Updateの提供で、特に一般ユーザーにとっては大きな関心事となった。「Windows 10にバージョンアップすべきなのか?」「Anniversary Updateって大丈夫なの?」といった疑問を解く記事が、よく読まれた。
「Windows 10 Anniversary Updateで何が変わったのか(前編)」「同(後編)」「無償期間終了までわずか、青木家のWindows 10アップグレード騒動記」「Windows 10に移行できなかったとしてもそれはそれで構わない」などがそうだ。
特にWindows 10への無償バージョンアップについては、ユーザーが意図せずバージョンアップしてしまうケースもあり、日本マイクロソフトへの批判や、選択肢の分かりにくさを指摘する声があった。2017年は、「Creators Update」の提供が予定されている。
米アップルの「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」への関心も高かった。ライター戸田 覚氏のレビュー「結局のところSuica対応のiPhone 7は買って後悔?満足?」「iPhone 7を触って感じた98%の満足と2%の疑問」の2本は特によく読まれた。ITproの執筆者による、Suica対応機能を含めたiPhone 7や7 Plusへの評価は、iPhoneが成熟した製品となりつつあることもあってそれほど高くないようだ。
こうしたパソコンやスマホの主流製品以外で目立ったのは、100円ショップの周辺グッズ紹介記事。ダイソー、セリア、キャンドゥといった、お馴染みのショップで購入できるアイテムを徹底調査し、ランキング形式で評価した。ワイドレンズやマウスなど、100円ショップらしからぬ優れた製品もあった。
そのほかには、有機ELを搭載したノートパソコン「ThinkPad X1 Yoga有機ELモデル(OLEDモデル)」や、4万円台で購入できたという4Kディスプレイ「JN-T2820UHD」、アップルの新ノートパソコン「MacBook Pro」のレビュー記事も好評だった。これまでにない技術、これまでにない価格帯の製品は、やはり注目を浴びるようだ。