2016年11月8日、米グーグルがクラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」の「東京GCPリージョン」の正式運用を始めたと発表し話題を集めた。その影響からか、2016年下半期のランキングにはグーグルの記事が3本と目立った。

 1位の「ついに上陸するGoogle!?クラウドは単なる『ハードの代わり』ではなくなる」はその象徴。東京GCPリージョン正式運用の少し前に掲載した記者の眼の記事だ。GCPの概要や東京GCPリージョン正式運用開始の意義などを伝えている。

 クラウドの記事のランキング全体では、Amazon Web Services(AWS)に関するものが5本と最多だった。パブリッククラウドサービスのリーディングカンパニーとして、存在感が増している証左だろう。

 クラウドそのものではないが、ハイパーコンバージドシステムの記事も目立った。8位の「ハイパーコンバージドは序章、“クラウド”に突き進むNutanix」、9位の「衰退するサーバー市場、リーダシップ戦略に突き進むDell EMC」、14位の「HPEとシスコ、自社製サーバーをハイパーコンバージドへ進化」、17位の「Nutanix対抗の真打ち、『Dell EMC×VMware』が登場」が該当する。

 このうち2017年を占う記事が「Nutanix対抗の真打ち、『Dell EMC×VMware』が登場」。仮想化ソフト群の「VMware Cloud Foundation」が、IBM Bluemix InfrastructureやAWSの上でも提供され、オンプレミス(自社所有)環境とパブリッククラウドをシームレスにつなげる戦略を伝えている。

クラウドのアクセスランキング
期間:2016年9月1日~12月11日
順位タイトル
1位ついに上陸するGoogle!?クラウドは単なる「ハードの代わり」ではなくなる
2位「Evernote」は「OneNote」に移せるか
3位AWSとオラクル、どちらが古くさいクラウドか
4位通信すら飲み込むAmazon、ルーター用半導体も自社開発と公表
5位AWSに強いSIベンダー、最新138社を一挙公開
6位地味なクラウドの記事が最高評価を得た理由を編集長が考えた
7位「クラウド渓谷」を越えし者だけが生き残れる
8位ハイパーコンバージドは序章、“クラウド”に突き進むNutanix
9位衰退するサーバー市場、リーダシップ戦略に突き進むDell EMC
10位「今のIT業界はフランス革命のようなもの」と、彼は言った
11位ERPでもCRMでもない、MSが新業務アプリ「Dynamics 365」を提供開始
12位オンプレRDBとは思想が違うAurora、クラウドDBとして性能向上
13位Google App Engineで「運用担当者の仕事はなくなる」
14位HPEとシスコ、自社製サーバーをハイパーコンバージドへ進化
15位Azureの最上位SIパートナー24社はこれだ
16位目指すは「運用担当ゼロ」、ChatWorkがAWS上のインフラ運用を自動化
17位Nutanix対抗の真打ち、「Dell EMC×VMware」が登場
18位「AWSは尊敬しているが価格では負けない」、米OracleのEllison会長
19位グーグルと日本IBMが相次ぎクラウド強化、AI・機械学習を企業に広める
20位富士通が全社員16万人にOffice365導入、2019年3月にグローバルで統一