中国・アジア関連では、今年も携帯・スマートフォンに関連する記事が多く読まれた。中国や韓国、台湾には、日本でも人気のスマホメーカーが多いことが影響しているようだ。
ただし最も読まれた『驚異のパソコン「YOGA BOOK」に感じた歓喜と落胆』は、スマートフォンではなく、中国のレノボが発売したパソコン「YOGA BOOK」のレビュー記事である。タッチキーボードや薄型の筐体を採用した斬新な外観が気になった読者が多かったようだ。
トップ10の顔ぶれを話題の対象になった国別に分けると、2015年は中国に関連する記事が多かったが、2016年は韓国に関連する記事が多かった。その要因として大きかったのは、韓国サムスン電子の「Galaxy Note 7」に関する話題である。ランキングの2位、3位、6位、9位の記事がそうだ。
Galaxy Note 7は、2016年8月の発売以降発火や爆発の事故が発生。自主回収を発表し交換を進めてきたが、交換品でも発火事故が発生。生産、販売を中止した。この製品は日本では未発売だったが、それだけインパクトが大きかったということだろう。
5位と10位にランクインしたのも、韓国に関連した記事。全3回の短期連載「極言暴論対談! 韓国人から見た『ここがダメだよ日本のIT』」のうち2回分である。多数の自治体の情報化を支援した韓国人である廉宗淳氏と、連載「極限暴論!」でおなじみの木村岳史が、日本の自治体や企業のシステム構築体制のおかしさや、日本のIT政策の問題点を対談形式で論じている。