笑顔がトレードマークになっているラック・西本逸郎氏だが、その正体はいかに。座右の銘や最近うれしかったことなどについて語ってもらった。

(聞き手は戸川 尚樹=ITpro編集長、編集は齊藤 貴之=日経NETWORK)


改めてお聞きします。社長になることが決まった率直な感想は。

 責任は重たいですが、ワクワクしています。やりたいこと、チャレンジしたいことがたくさんありますから。

[画像のクリックで拡大表示]

 これまでの2年は、ラックのナンバー2としてやってきました。まだ社長になっていませんから、細かいことはさておき、ナンバー1とナンバー2は全然違います。

 2月3日の金曜日に社長になることが内定したことを発表し、その週末にいろいろなことを考えました。「これからは全て自分の責任になる。言い訳できなくなる」と。やはりナンバー2だと、社長が「イエス」と言ってくれないとできないことがありますし、やれない、やらないことに対する言い訳ができたわけです。ところが、今後はそんなことは通用しません。自分が突き進もうと思ったことを実現できるという楽しみと、「逃げ道はない」という気持ちの両方があるわけです。

ヤフーとトヨタに注目している

西本さんがお手本と思えるような会社、もしくは注目している企業はどこですか。

 ヤフー(Yahoo! JAPAN)さんです。短い期間で様々な変革を進め、変わったなあという印象です。多くの人材も集めているようですし、関心があります。