「2016年はバーチャルリアリティ(VR)にとって、重要な年となった」。こう話すのは米オキュラス Head of Publishingのジェイソン・ホルトマン氏。11月17日に開いた、報道関係者向け説明会で話した。オキュラスが国内で報道関係者向けに説明会を開くのは初めて。

米オキュラス Head of Publishingのジェイソン・ホルトマン氏
米オキュラス Head of Publishingのジェイソン・ホルトマン氏
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 2016年はVR映像の投影に使われるヘッドマウントディスプレイ(HMD)が続々と市場に登場した。「VR元年」と言われる年でもある。HMD製品の代表格が、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation VR」、台湾HTCの「HTC Vive」、韓国サムスン電子の「Gear VR」などである。

 オキュラスはVR市場をけん引する立役者とも言える。米フェイスブックが2014年に買収したスタートアップだが、市場に商用版が登場する以前から開発キットを出荷してきた。「Oculus Rift DK2(Development Kit 2)」である。3月にはHMDの「Oculus Rift」を発売した。いずれの販売台数も非公開としているが、DK2は10万台以上出荷されてきたとみられる。

 同社は、韓国サムスン電子と技術提携も締結済み。サムスンはオキュラスの協力を得て開発した「Gear VR」を2015年12月に発売した。発売から約半年で100万人以上の利用者を獲得しているという。