今回は、NEXTGEAR-NOTE i5530(以下ゲーミングノートと呼称する)へのUbuntu Linux 14.04LTSのインストールについて解説する。インストール作業は、UbuntuのサイトからISOイメージをダウンロードしてDVDを作成するかUSBメモリーに書き込み、これらのいずれかからゲーミングノートを起動して実行する。

 インストールを行う前に行っておく作業は、以下の3つである。1と2に関しては、Windowsマシンで作業して構わない。

  1. インストールイメージのダウンロード
  2. インストールメディアの作成
  3. ファームウエア(UEFI)の設定変更

 トラブルシューティングを考えると、日本のUbuntuサイトからダウンロードできる日本語Remix版ではなく、英語サイトからダウンロードする公式版のインストールイメージを使う方がよい。これは、システムコンソールでは、日本語表示を行う場合、そのためのソフトウエアを別途組み込む必要があるからだ。

 まずはインストールイメージファイル(ISOファイル)を入手する。Ubuntuには、サーバーとデスクトップ版、そして64ビット版と32ビット版があるが、インストールするのはデスクトップ用の64ビット版で「ubuntu-14.04-desktop-amd64.iso」というような名称のファイルだ。国内には、Ubuntuのインストールイメージなどをミラーサイトとして保管、公開しているサイトがいくつかある。今回は、Ubuntuの公開しているサイトのリスト(https://launchpad.net/ubuntu/+cdmirrors)から「理研」のサイトを選択した。リストによれば、ここが一番回線容量が大きいからだ。具体的には、 http://ftp.riken.jp/Linux/ubuntu-releases/trusty/を開いて、「64-bit PC (AMD64) desktop image」のリンクをクリックしてダウンロードする。

画面1●URLを開いたら、「64-bit PC (AMD64) desktop image」のリンクをクリックしてダウンロードする
画面1●URLを開いたら、「64-bit PC (AMD64) desktop image」のリンクをクリックしてダウンロードする
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 イメージを入手したら、これでDVDを作成する。DVD-RドライブのあるPCで書き込むが、Windowsの標準機能(Windows Vista以降に搭載されている)を使って構わない。なお、起動可能なUSBメモリーも作成できる。この場合には、UNetbootinなどの起動用USBメモリー作成ツールを利用する。今回はDVDを作成してインストールしたので、USBメモリーを使う場合は説明などを適宜読み替えてほしい。

 最近のノートPCは光学ドライブを内蔵していないことがある。DVDドライブをノートPCに接続してから、ファームウエアの設定画面を表示させる。先にドライブを接続するのは、起動デバイスを指定するためだ。