最新のRed Hat Enterprise Linux 7(RHEL7)/CentOS 7を用いてSambaファイルサーバーを構築しながら、“本格的”なサーバー構築・運用に必要な手法を学びましょう。今回は、Sambaの導入とユーザー管理について解説します。
Linuxのインストール方法やコマンドの使い方は分かった。でも、実際に業務で使用するサーバーとなると、何を考えて構築すればよいのかよく分からない ――。そんな悩みを解消する連載です。オフィスや家庭の共有ファイルサーバーを題材に、RHEL7/CentOS7をベースにしながら、業務を意識した“本格的”なサーバーの構築・運用方法を解説していきます。
連載を通して学ぶ内容は、図1の通りです。図2の全体像からなる環境を順番に構築していきます。前回は、Sambaサーバーの「保存ファイル」領域について、論理ボリュームマネジャー(LVM)を利用してボリュームグループ「vg_data01」を作成した上で、その中に表1の論理ボリュームを作成しました。今回はSambaを導入して、Windows PCから、これらの領域に個人ファイルと共有ファイルを保存可能にします。
論理ボリューム | マウントポイント | 説明 |
---|---|---|
lv_personal01 | /personal | 個人ファイル保存用 |
v_shared01 | /shared | 共有ファイル保存用 |
lv_snap01 | /snapshot | 共有ファイルのスナップショット |