ITと、それを活用するビジネスの要求は、いま想像以上に動きが速い。中心となって対応すべき若手ITエンジニアは、どのように自らを磨くのか、あるいは育成側はどう対応すべきなのか。楽天で若手育成を任される川口恭伸氏が経験から得た知見を伝える。
若手ITエンジニアに贈る 今必要な経験・スキル・考え方
目次
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アラサーSEが組織を変える存在に
若手は、チームの取り組みを重視し、成果を上げて行こう。新技術に取り組むには、それなりの戦略がある。30歳前後になってからが勝負となる。組織を変える存在になっていこう。
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もはや若手は育成できない
若手ITエンジニアは、どのように自らを磨くのか、あるいは育成側はどう対応すべきなのか、取り上げてきた。最後に、いま若手ITエンジニアがいま置かれた状況と、得るべき知識を考える。
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チームで勝ちパターンを生かそう
続いて、勝ちパターンをチームで生かしていこう。そのためのチーム運営方法の一つが、アジャイル手法の「スクラム」だ。パターンを他の人にも再利用しやすいように書き出すために「パターンランゲージ」という手法も活用する。
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勝ちパターンを身に付けよう
若手ITエンジニアは、どのように自らを磨くのか、あるいは育成側はどう対応すべきなのか――。今回は、いま若手ITエンジニアが身に付けるべき「勝ちパターン」を取り上げよう。
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チームに欠けているスキルを見極める
続いて、スキルマップを作るための「収束フェーズ」を実施する。これによりスキルマップを作れば、次にスキルの分析に入ろう。メンバーとチームの両方を分析し、誰が抜けるとチームが危機に陥るか、考えてみよう。
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チーム全員でスキルマップを作る
プロジェクトチームの力量を測ったり、不足部分を見極めたりするために、スキルマップが役立つ。今回は、その作り方を取り上げる。現状を把握し、チームマネジメントや進むべき道の判断に役立てよう。
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魔法使い、盗賊、旅芸人のどれがあなたの適性か
ここまで、六つの属性のうち、仕事を持続的に進めていくためのスキルを紹介した。残りは、、リスクを取って仕事の改善を進めていくスキルである、魔法使い、盗賊、旅芸人だ。自分の投資すべき属性を考え、スキルアップを目指そう。
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獲得する属性を見定めてスキル向上を目指す
前回、自分はどのようなスキルを持っているのかを、スキルマップの全体像の中で分析する方法を紹介した。今回から、どのようなスキルを習得すべきかを考えていこう。RPGになぞらえた六つの属性から、自分が獲得するスキル属性を定めよう。
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大事なのは型にはめるのではなく、何を習得すべきか
ここまで典型的な型を紹介してきた。大事なのは、自分を何らかの型に当てはめることではなく、今の自分の型を認識し、次に習得するスキルを考えることだ。
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あなたのスキルは職人気質型?バランス型?コミュ型?
前回、現在の企業活動に必要な三つの要素として、パッション(情熱)、スキル、スモールチームを挙げた。社会的な課題を解決する情熱を持ち、実現に必要なスキルを身に付け、密接に働く小さなチームを組んでサービスを提供していく。これは、スタートアップ企業だけでなく、大企業でも製品やサービスの単位で当てはまる。
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若手ITエンジニアを取り巻く状況(後編)
今の若手ITエンジニアは、前回説明した三つの要素をどのように獲得していけばよいだろうか。三つの要素のうち、パッションについては教育が難しい。パッションの源泉となるのは、主にその人が経験してきた膨大な原体験だ。出会いや別れ、思ったこと、やってみたこと、うまくいったこと、失敗したこと、決して大きな事件…
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若手ITエンジニアを取り巻く状況(前編)
「緊急タスク!私のアイスクリームが溶けそう。助けて!!」。チームの一人にこう声をかける。そこから情報が伝達され、1~2分以内にチーム全体が部屋の片隅に置いたアイスキャンディーめがけて集まっていく。午後、ちょうど疲れてきている若者には甘いアイスキャンディーはいいリフレッシュメント(おやつ)になる――…
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