誰でも、どこにいても、スマートフォンと「VR(Virtual Reality)ゴーグル」があれば、まるでその場にいるように販売中のマンションの天井の高さを体感したり、床の色を確認したり窓から景色を見たりできる――。

 大京穴吹不動産が2016年9月15日から始めた「ぐるっとネットdeオープンルームVR」は、マンション内覧の疑似体験システムだ。サービス開始時点で既に、880件の物件が登録されている。

 閲覧希望者は、スマートフォンのWebブラウザーを利用して大京穴吹不動産のWebサイトにアクセスする。「ぐるっとネットdeオープンルーム」のバナーをタップし、内覧したい物件を検索。該当する物件のWebページから「VRゴーグルで3Dパノラマを見る」というバナーをタップすると、Webブラウザー内でVR向けの画像が表示される(写真1)。

写真1●大京穴吹不動産のVRを利用した「ぐるっとネットdeオープンルームVR」の画面例
写真1●大京穴吹不動産のVRを利用した「ぐるっとネットdeオープンルームVR」の画面例
(写真提供:大京)
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 VR向け画像を表示されたスマートフォンを市販のVRゴーグルにセットする(写真2)。すると、VRゴーグルの利用者が首を動かすだけで、その場にいるように部屋の様子を見学できる。

写真2●大京穴吹不動産が顧客に無料で配布しているVRゴーグル
写真2●大京穴吹不動産が顧客に無料で配布しているVRゴーグル
(写真提供:大京)
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 首を上下に振れば、普通の写真だけではじっくり閲覧できない天井や床を見ることが出来る。部屋を移動する場合は、画像中の「次へ」というアイコンに視線を合わせる。天井を見たいときは首を上に振り、床を見たいときは首を下に向ければ、動作に合わせて画像が動く。