「格安スマホ」に代表される国内のMVNO市場が本格的に立ち上がっておよそ2年半。新規参入は後を絶たず激しい料金競争が続いている。ただ、サービスの原価に当たる大手キャリアからの接続料が一律ということもあり、事業者間の差異化は難しい状況だ。

 だが今、2016年9月に参入したLINEモバイルなど、新たな付加価値の提供で勝負する「次世代型MVNO」が相次ぎ台頭している。各社に共通するのは、携帯通信以外を生業とし、大きなシェアを握っている点。独自流の「必勝パターン」を通信の世界に持ち込み、差異化を図ろうとしている。