コストパフォーマンスに優れる2Tバイト、3Tバイトモデルならともかく、4Tバイト以上の外付けHDDの実勢価格はかなり高い。デスクトップPCや自作PC向けの内蔵用3.5インチHDDなら少し安く手に入るが、ノートPCでは組み込むスペースがない。
価格の安い「HDDケース」と、値ごろ感のある内蔵用の大容量HDDを組み合わせることで、割安な外付けHDDを作ることができる。今回は、こうした外付けHDDケースの利点と使い方を紹介する。
必要な容量の外付けを安く作れる
大手周辺機器メーカーの外付けHDDは購入してすぐに使える半面、内蔵用の単体HDDに比べてやや割高だ。内蔵用HDDは、PCに元からあるHDDを交換したり、増設用スペースに追加するためのパーツであり、Serial ATAインタフェースと電源を接続して使う。外付けHDDケースは、内蔵用のHDDを組み込んで使う製品だ。Serial ATAをUSBに変換するチップを搭載しており、ノートPCにも簡単に接続できるようになる。
最初からHDDが入った製品を買わずに、ケースと内蔵ドライブを分けて買うメリットはいくつかあるが、最も大きな要因は導入コストだろう。
例えば据え置き型の外付けHDDは、6Tバイトモデルだと安くても3万円前後が主流である。しかし3.5インチの内蔵HDDは、最安モデルが2万2000円前後で購入できる。外付けHDDケースの安価な製品は2500円前後。HDDの容量が大きいほど、外付けHDDとの価格差は広がり、「お得度」は増す。
HDDケースは、当然だがドライブの交換は自由にできる。容量が足りなくなったり、動作が不安定に感じたらHDDを交換すればよい。もし、手元に余っているHDDがあれば、それを使うこともできる。余り物HDDを流用するなら導入コストはさらに下げられる。