「働き方改革」がホットなキーワードとして注目を集めている。2016年8月に発足した第3次安倍第2次改造内閣では、政策の柱の1つに「働き方改革」を標榜。働き方改革実行計画の策定や労働制度の改革が施策として盛り込まれているからだ。

 政府の動きに先立つかたちで、育児や介護、プライベートと仕事の両立、仕事の生産性向上を目指し、社員の働き方を見直す「ワークスタイル変革」が大手企業の間で既に進んでいる。

 雑誌「日経情報ストラテジー」では、その動きをいち早く捉えて、2015年1月号からワークスタイル変革の企業事例を紹介する定型コラム「ワークスタイル変革の勘所」を設けて、毎号1社の取り組みを重点的に紹介してきた。2016年3月号からタイトルを「ワークスタイル変革人の仕事術」にリニューアルして今日に至っている。

写真●日経情報ストラテジーの定番コラム「ワークスタイル変革人の仕事術」。2016年9月、30社の事例をまとめたムック『絶対失敗しないワークスタイル変革』(右下)も刊行
写真●日経情報ストラテジーの定番コラム「ワークスタイル変革人の仕事術」。2016年9月、30社の事例をまとめたムック『絶対失敗しないワークスタイル変革』(右下)も刊行
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 記者はこの定型コラムを担当してきた。加えて、特集記事のなかでもワークスタイル変革を進める企業を30社以上、取材してきた。ここ1年では、大手製造業が研究所の大幅リニューアルし、それを機に研究開発者を対象にワークスタイル変革を推進する動きが顕著になってきている。

 こういった取材で、変革企業の現場で働く社員と接していると、あることに気づく。表情がイキイキしているのだ。従来は重たい気持ちを引きずるように働いていたが、ワークスタイル変革によって、社員の気持ちが軽くなり、仕事もはかどる効果が出ている。

 では、どんな施策でそういった状況を産み出せるのか。そこでITpro EXPO 2016では、「30社の実例取材から断言 ワークスタイル変革で経営と現場は“軽く”なる!」と題して詳しく解説することにした。「社員の気持ちをどういう手段で軽くできるのか」や、今、動きが著しい「研究開発部門のワークスタイル変革」について、成果を得るためのポイントを紹介する。

 ITpro EXPO 2016は、2016年10月19日から10月21日まで、東京ビッグサイトにて開催される。記事で紹介した講演は10月21日(金)11:00~11:30、展示会場内のメインシアターで行われる。来場事前登録をしていただき、ぜひ会場に足を運んでいただきたい。