クラウドの利用が本格化してきた今、ユーザー企業が壁に突き当たっている。長きにわたるシステム開発や運用で磨き上げてきた“伝承のワザ”が、クラウドに対して通用しないのだ。

 アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やMicrosoft Azureといったパブリッククラウドは、独自のサービスとして開発・運用環境を提供する。サーバーを買い、ソフトを導入して、開発環境を整えるといった、更地にシステムを組み立てる従来型SIとは勝手が異なる。これまで協力を仰いできたSIerも、こうしたノウハウ獲得で遅れを取り、ユーザー企業が求めるスピードに付いていけない。

 ITpro EXPO 2016では、パネル討論「クラウドユーザー3社が語る「ここがダメだよ クラウドSI」」を開催する。

写真●パネリストとして登壇する、コーセー 情報統括部 部長 小椋 敦子 氏(左)、スマイルズ 経営企画本部 情報システム部 副部長 佐藤 一志 氏(中)、IDOM ITチーム 月島 学 氏(右)
写真●パネリストとして登壇する、コーセー 情報統括部 部長 小椋 敦子 氏(左)、スマイルズ 経営企画本部 情報システム部 副部長 佐藤 一志 氏(中)、IDOM ITチーム 月島 学 氏(右)
[画像のクリックで拡大表示]

 コーセー 情報統括部 部長 小椋敦子氏、スマイルズ 経営企画本部 情報システム部 副部長 佐藤一志氏、IDOM ITチーム 月島学氏の3人をパネリストに迎え、どうすればクラウドをうまく活用しながらITでビジネスに貢献できるかを議論する。

 ディスカッションでは、従来型SIの課題を明らかにしたうえで、クラウド活用に必要な手法や人材、体制を議論する。日々クラウドと格闘しながらビジネスのデジタル化を進める3者の本音から、自社主導で進める「内製化」の是非、SIerに求める新たな役割などについても探っていく。

 詳しくはこちらから。ITpro EXPO 2016は、2016年10月19日から10月21日まで、東京ビッグサイトにて開催される。記事で紹介した講演は10月21日(金)10:00~10:50、展示会場内のアリーナで行われる。