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永井昭弘のそれって丸投げ?ユーザー責任を斬る

悪質な開発者にご用心、怪人物に共通する5つの特徴

永井 昭弘=イントリーグ 2017/11/13 日経SYSTEMS
出典:日経SYSTEMS 2017年11月号p.8
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次一覧

 「これはひどすぎる」――。先日、悪質なフリーランスの開発者に遭遇し、久しぶりに怒りを覚えた。筆者の知人から、相談に乗ってほしいと依頼があった。ある中小企業が、その開発者と社内システムの開発契約を結んだが、契約後1年経過してもシステムが完成せず困っているというのだ。

 その中小企業にうかがって話を聞くと、システムは完成していないどころか、途中経過すらきちんと報告されていない。もちろん中小企業側も、その間に何度か開発者を呼んで打ち合わせを行ったが、開発者の「大丈夫です、もうすぐ完成します」という自信満々の回答と、技術的な難しい話で煙に巻かれることが繰り返されていたらしい。

 それだけでなく、システム開発を請け負う前提として最低5年間の顧問契約締結を求められたという。多少なりともシステム開発の経験や知識がある方なら「ありえない!」という話だが、現実にはまだこの手のひどい話はしばしば耳にする。

 もちろん、発注者である中小企業側にも問題があり、大いに反省すべきなのは間違いないが、詐欺師的なコンサルタントや開発者はしゃべりが上手で人当たりも良いので厄介だ。この中小企業も地元の商工会仲間から紹介を受けたので、信じて契約を結んでしまったのである。

 ITに疎い経営者はこの過ちを犯すことが多い。ITは苦手だけど経営者としてなんとかしないと社員に示しがつかないという気持ちがあり、経営者仲間などの知人から紹介されると、疑うことなく「すごい専門家を得た」と飛びついてしまうのだ。

 筆者はこれまでに何度か怪しいコンサルタントやフリーランスの開発者に遭遇してきたが、それらの怪人物には共通の特徴がある。以下に1つでも該当するようなら、決して採用してはいけない。社長や上司がこうした人物を連れて来たら、なんとしても採用を思いとどまらせるべきだ。

・大企業や有名な会社の案件をこなしたと実社名を出して、自慢する。本物のビジネスマンは守秘義務を果たすので、他社の仕事は語らない。

・高名な経営者(例えば、ソフトバンクの孫社長)と知り合いだと、経営者の名刺を見せたりする。名刺は講演会などでもらったにすぎない。

・いきなり長期契約を求めてくる。逆に本物は小さな契約からスタートする。理由はリスクの高い顧客(発注者)もいるので、最初は様子を見るからだ。

・顧客に多めの前金を要求する。仕事がなく資金繰りに困っていることが多いからだ。

・提案といった商談初期の段階で、アポイントや提出物などの約束を守れない。

 先の中小企業のケースは、経営者の目の前で筆者とその開発者が面談を行い、二人で相当に激しいやり取りを交わした。筆者の意図は、筆者がその人物を評価することではない。経営者自らに生のやり取りを聞いてもらい、自身で判断してもらうのが一番良いと考えたからだ。要は、怪人物対策は誰かに「丸投げ」するのではなく、発注者自らが最終的に始末をつけるべきものなのだ。

永井 昭弘(ながい あきひろ)
イントリーグ代表取締役社長兼CEO、NPO法人全国異業種グループネットワークフォーラム(INF)副理事長
日本IBMの金融担当SEを経て、ベンチャー系ITコンサルのイントリーグに参画、96年社長に就任。多数のIT案件のコーディネーションおよびコンサルティング、RFP作成支援などを手掛ける。著書に「RFP&提案書完全マニュアル」「事例で学ぶRFP作成術 実践マニュアル」(共に日経BP社)がある。

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